ゼブラプリンタ導入事例 海外高級化粧品メーカーS社向け 輸出用ラベル
『輸出用化粧品外箱ラベル』をゼブラ ZT230 プリンタで作成
過去の販売実績「『輸出用化粧品外箱ラベル』をゼブラ ZT230 プリンタで作成」を例にして、具体的にゼブラプリンタを選定する課程についてを説明します。
既に判っている要素に条件
ゼブラプリンタの選び方 – Zebra Printers モデルとオプション のテンプレートに照らし合わせ、既に判っている要素に条件をあて込んでみます。
- ラベルを貼り付ける商品:
ダンボールの外箱 - ラベルを発行する枚数:
1日300枚前後 - 印字内容:
アルファベット表記による文字とバーコード(CODE 39 UPC-A)を最小モジュール0.25mm以上で印刷 - 設置環境や運用方法:
ゼブラプリンタとパソコンをスタンドアロンで接続。1日分のラベルを連続して印刷
ラベルとインクリボンの選定
ラベルを貼付する商品がダンボール、印字内容が物流向けでしたので、耐久性はある程度で十分です。
消耗品は、紙ベースの材料『TYコート紙』、インクリボンはこのラベルと相性が良い『M-XR-110』を提案しました。
インクリボンの選定は、ラベルとの相性が良いものを選びます。ラベルとの相性が良いインクリボンでは、少ない熱量で確実にインクがラベルへ定着します。印字品質が良いのはもちろん、プリンタの寿命も長くなります。
プリンタのモデルを選定
4インチ | 6インチ |
---|---|
本体価格 安価 | 本体価格 高価 |
生産能力 遅い | 生産能力 早い |
『輸出用化粧品外箱ラベル』は、ラベルのサイズが横6インチ(約152mm)×縦4インチ(約101mm)の仕様でした。
このラベルを発行するためには、6インチ幅のラベルが装着できるゼブラプリンタを選定したいところです。しかし、横幅6インチ対応のゼブラプリンタは、ZEBRA ZT620 Printer、ZEBRA ZT420 Printer と比較的高価なモデルとなり、予算の都合上、選択することができませんでした。
そこで今回はラベルを90度回転させ、横4インチ(約101mm)×縦6インチ(約152mm)で提案をしました。こうすることにより、4インチ幅のゼブラプリンタを選択することができ、導入時のコストを抑えることができます。
デメリットは、1枚辺りのラベル発行時間が単純計算で1.5倍遅くなります。印刷時間はラベル送り量(縦の長さ)に比例します。
今回の仕様では、1日の生産量が数百枚でしたので、時間的なデメリットは問題になりませんでした。
印字内容から、ヘッド解像度が203dpiで十分に印字対応ができますので、ヘッドは標準の203dpiモデルを選択しました。印字した後の処理も、人の手で巻き取るということで、カッターなどの追加オプションは付けませんでした。
ゼブラプリンタを動かすための機器構成
今回は、1ヶ月あたり数千枚の発行枚数という条件もあり、4インチ幅のモデルかつ、比較的安価な『ゼブラ ZT230 プリンタ』を選択しました。
1ヶ月あたりの生産数が1万枚を超えるようであれば、耐久性があるゼブラ ZT610 プリンタの検討が必要です。
パソコンは、2012年4月現在入手が容易な『Windows 10搭載モデル』を選択しました。デスクトップ型 / ノート型は、ご使用する環境次第でどちらでも構いませんが、設置場所スペースの都合からノート型を提案しました。
ソフトウェアはWindows版の汎用パッケージソフト『CODESOFT 2015』を選択しました。
パソコンの画面上でラベルのデザインが簡単にでき、印刷操作もフィラー機能を使用することにより、可変項目部分を画面から入力だけですので、パソコンに詳しくないオペレータでも迷わずラベル発行業務が行えます。
将来的に、データベースやEXCELから印刷内容をインポートしながらラベルを発行したり、ActiveXを使ってCODESOFT 2015を制御することが可能です。
ゼブラ ZT230 プリンタとパソコンを接続する通信ケーブルは、汎用的なUSBケーブル(A-B)を使用します。
『輸出用化粧品外箱ラベル』発行に必要なもの
印刷装置 | ゼブラ ZT230 プリンタ – 203dpi標準機 |
パソコン | Windows 10 搭載 ノート型パソコン |
ソフトウェア | CODESOFT 2015 |
通信ケーブル | USBケーブル 1.5m (A-B) |
ラベル | RPRコート紙 – 横4インチ(約101mm)×縦6インチ(約152mm) |
インクリボン | M-XR-110 – 幅110mm |